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『法界』(親鸞聖人御生誕八百年記念)より 201~400

浮世とは愛憎違順のもつれあい
念仏は威徳広大不思議なり
巻き取られ天地万物みな六字
どの花も自然のままに咲いている
美しい誰に向いてもニコニコと
心せよ一度の落ち度永久に
夢の世に眼に角立てて呪い合う
あら愉快今日一日も法の花
今日も亦御恩の中で有難い
いまだ見ぬ極楽世界行きたくもなし
我他彼此のこの世界こそ面白い
悩みなし今極楽が有難い
根限り働ける身の尊さよ
覚めよ人今の自業苦が地獄なり
百万の敵はあれども味方は一人
その見方恒沙の諸仏のお伴あり
お伴には無量の菩薩囲繞せり
信仰の光りは清く道照らす
六人の子を育てるは苦にならず
愧ずかしや一人の親が邪魔になる
親が泣く子に泣かさるるとも知らず
病には甲乙はないみな丙だ
貧乏と病苦の攻めが地獄なり
宰相も汲み取りもいる世の中だ
顔面の問答こそは無用なり
全機能どれを欠いても総崩れ
有難い難の苦もない有難い
入院は親より賜る休暇なり
先生に心の中で手を合わせ
あら楽しベッドの上が三千界
寝ていても総ての御恩よく判る
家内中顔曇らせて角生やす
心中は地震雷火事洪水
やり放しこれで今日までよく来れた
眼に見えぬ無量の光りに育まれ
この幸は仏祖の加護と親の恩
解脱とは心身悦予の相なり
衣食住 恵まれすぎて不足なし
無我の境 心に曇り更になし
貪瞋の災禍も今は慈悲の風
我が物と集めし財貨離散せり
我が屋敷人手にわたり横にらみ
散って行く眼に角立た人達が
いつの間にこんなに手足しわだらけ
眼に見えぬ糸に引かれてお念仏
満月も三日月もあり闇の夜も
娘嫁盛りを過ぎて婆と消ゆ
急げ人栄枯盛衰走馬灯
昔より生き残りたる人はなし
集う人業それぞれに散って行く
迷いとは心の行方知らぬ人
世の中の千変万化誰の業
又病気天道自然に狂いなし
善し悪しを語る資格がどこにある
出鱈目の暮らししながら福を請う
身が曲がる曲がった影が映るのだ
毒舌は途中で消えるものでない
返り血を浴びて苦しむ身の破滅
社会劇この世の舞台で芝居する
四苦八苦因果の裁きを受けている
わがままを通していたが倒産か
くらがりで落書きしたのが顕れる
蒔いた種一粒万倍花開き
蒔いた種悪事災難噴き上げる
明日はなし笑顔で暮らせ今日限り
人々よよい面を見てなごやかに
好かれない他人の欠点あげる人
好かれない他人の出世をねたむ人
好かれない他人をさげすみ差別する
好かれない他人が信用できぬ人
好かれない自慢話で自惚れる
好かれない我が身勝手で骨惜しみ
好かれない儲からなければしない人
好かれない奉仕の心に欠けた人
好かれない他人の不幸を知らぬ顔
好かれない下をあなどり上にへつらう
好かれない仏頂面で愛嬌なし
好かれない他人に同情しない人
好かれない陰口告げ口嘘をつく
好かれない他人の物なら浪費する
好かれない独りよがりが村八分
好かれない他人の意見を崩す人
好かれない頑固一徹通す人
好かれない他人と和合のできぬ人
好かれない我利我利根性持った人
好かるるは常に愛嬌のできる人
好かるるは協調性に抱擁性
好かるるは言えることしか言わぬ人
好かるるは他人の特長讃める人
好かるるは先輩を先に立てる人
好かるるは他人の落ち度を言わぬ人
好かるるは他人の信頼できる人
好かるるは無欲恬淡潔白さ
好かるるは些事にくよくよこだわらず
好かるるは青天白日秘密なし
好かるるは他人の不幸を共に泣き
皆報う他人の物とて粗末にするな
福徳は智慧や力でできぬこと
他所の火事ゆっくり寝入っておれるけど
他所の火事大きい程が面白い
隣り火事転倒する程慌てるぞ
家が火事茫然自失しないかい
信仰も程度程度で皆本当
低くても高くても皆山は山
説く人はわれ真実と自惚れて
ぼんくらも二本差したらみな武士だ
真実に極意究めた人はない
真宗も贋物だらけで面白い
真実と思っていてはつかまされ
聖人の言葉の真似は真似の真似
初めから真実なものはあり得ない
真実と自惚れつめて我を募り
真実は真似を真似と知った時
信仰も合点するは易いけど
真宗は他力無力で有頂天
真宗の極難信をお忘れか
身命を賭してひらけた人がない
哀れなり自分の機ざま抜きにして
法眺め機受の信相皆お留守
一体になれてないから噴き出ない
自信抜け教人信はあり得ない
真宗の前途寂しい秋の暮
またしても自惚れ心頭上げ
一滴も大海もみな同じ味
感情の猿は安安合点し
ど性根の牛は仲々動かない
愧ずかしい判ったような面をして
愧ずかしい人面獣心闊歩する
愧ずかしい教える資格どこにある
愧ずかしい赦されて生き護られて
毒花に法の香りの有難さ
拝みます仏や菩薩のおはこびを
あいすまぬこんな懈怠であいすまぬ
往生は仏智の不思議ただのただ
報謝には身を粉にしても猶足らず
人間が人間の道歩めない
有難い順縁逆縁お念仏
健康に育てし親の有難さ
祖先よりお念仏の血が流れ
大石も悲劇なければ只の人
我が心邪見放逸とりえなし
我が心貪瞋煩悩限りなし
我が心蛇蝎奸詐がよく見える
我が心不親切にて誠なし
我が心恩に報ゆる心なし
我が心慚愧懺悔の心なし
この悪魔恵まれすぎて涙ぐむ
それだけの自信を持って奮迅し
この信は神羅万象一呑みに
法の徳資格ない身が御恩受け
怒るなよ仏様が御承知だ
因果とは宗教の有無にかかわらず
立ち上がれ今日が報謝の最後の日
聖人の極意は一念の信にあり
この極意体験せずば他門なり
この一念信の前後の水際だ
信前は一声の称名も自力なり
所作動作善根までが皆自力
信後なら百千万遍も他力なり
お伴する諸善万行皆他力
名号は他力廻向の法なれど
情けなや他力他力と思うだけ
名号は眺むる法に非ずして
親と子が仏凡一体機法一体
信なくも善根励めば果報よし
信有れど善根積まねば果報なし
六字には万善万行の徳あれど
名号も行わざれば功徳なし
信の上身口意の三業慎まん
往生は仏智の不思議無条件
受けた恩報謝の行は根かぎり
この功徳万行円備の嘉号なり
有難や煩悩菩提体は無二
不思議なり罪障功徳の体となる
法の徳常行大悲のと顕わるる
実行は敢行貫行慣行だ
愧ずかしや名利の心離れない
離れねどせずにおれない有難さ
鴻恩の一滴だにも返せない
慎めよ口の禍百雷だ
慎めよ身の過失は永久に
古くとも犯人あれば法は生き
古も今も変わらぬ心の病
知らざりき子が病みて知る親の恩
我が心善と知りつつ励めない
我が心悪と知りつつ止め得ない
我が心親切がない慈悲がない
我が心忍ぶ心が更にない
我が心弁えがない智恵がない
我が心同情がない奉仕がない
我が心交際がない誠意がない
我が心施しがない笑顔がない
我が心慎みがない徳がない
有るものは欲に色気に食い気だけ
有るものは名利に邪見ずぼらだけ
有るものは他人の攻撃ねたみだけ
有るものは自惚れへだて自慢だけ
有るものは負債返さぬ心だけ
有るものは盗み心に猜疑心
有るものは頑固一徹押し通す

by tommyfebruary28 | 2010-09-16 22:06  

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